遠心加速度試験機
CTシリーズ
遠心加速度試験機は、円板やアームを高速に回転させることで、回転中心から離れた位置に取り付けた供試品(加速度センサ、慣性センサ、姿勢センサ、IMUなど)に遠心加速度を与えます。
回転中心からの距離と回転速度を変えることで、与える遠心加速度が変えられます。
加速度試験に最適
加速度センサや加速度センサを組み込んだ製品の製品検査、性能試験、比較試験に適しています。また、自動車、航空機、ロケットなど大きな加速度が加わる環境で使われる電子部品の性能評価等にもお使いいただけます。
円板タイプとアームタイプを用意
供試品が小さい場合や、複数の供試品を一緒に検査する場合、恒温槽と組み合わせる場合などは円板タイプが適しています。また、供試品が大きい場合は、回転中心から離せるアームタイプの方が適しています(回転中心から離すほど、供試品内における回転中心からの距離の差による加速度の差が小さくなる)。
簡単操作
PCから、添付のWindows操作プログラムを使って、遠心加速度、回転速度、回転時間などを設定するだけで、簡単に操作ができます。
各種オプションを用意
スリップリング(高速回転タイプ)を組み込むことで、供試品への電源供給と、供試品と固定装置間の信号接続を実現します。
安全対策として、安全カバー(円板タイプ用)と安全フェンス(アームタイプ用)を用意。
回転テーブルが恒温槽に入れられる「恒温槽対応」を用意(円板タイプ用)。
定期的に校正が行える「校正オプション」を用意。
安全対策として、安全カバー(円板タイプ用)と安全フェンス(アームタイプ用)を用意。
回転テーブルが恒温槽に入れられる「恒温槽対応」を用意(円板タイプ用)。
定期的に校正が行える「校正オプション」を用意。
カスタムメイド
供試品の質量と与える加速度をご連絡いただければ、お客様の試験に合わせた遠心加速度試験機をご提案いたします。
型名 | CT-02-50G | CT-02-200G | CT-02-500G |
---|---|---|---|
円板の直径 | φ300mm | ||
回転中心からの搭載位置 | 130mm | ||
最大搭載質量 (*1) | 2kg | ||
最大遠心加速度 | 50G | 200G | 500G |
最大加速度の時の速度 | 586.3r/min | 1,172.5r/min | 1,854.0r/min |
速度範囲 | 1~600r/min | 1~1,200r/min | 1~1,900r/min |
速度安定性 | 速度変動±0.1r/min以下 | ||
電源電圧 | 三相AC200V |
型名 | CT-10-20G | CT-10-100G | CT-10-200G |
---|---|---|---|
円板の直径 | φ300mm | ||
回転中心からの搭載位置 | 130mm | ||
最大搭載質量 (*1) | 10kg | ||
最大遠心加速度 | 20G | 100G | 200G |
最大加速度の時の速度 | 370.8r/min | 829.1r/min | 1,172.5r/min |
速度範囲 | 1~400r/min | 1~900r/min | 1~1,200r/min |
速度安定性 | 速度変動±0.1r/min以下 | ||
電源電圧 | 三相AC200V |
型名 | CT-10-10G-A600 | CT-20-30G-A600 | |
---|---|---|---|
アームの長さ | 600mm | ||
回転中心からの搭載位置 | 250mm | ||
最大搭載質量 (*1) | 10kg | 20kg | |
最大遠心加速度 | 10G | 30G | |
最大加速度の時の速度 | 189.1r/min | 327.5r/min | |
速度範囲 | 1~200r/min | 1~330r/min | |
速度安定性 | 速度変動±0.1r/min以下 | ||
電源電圧 | 三相AC200V |
型名 | CT-20-50G-A600 | CT-10-50G-A1000 | |
---|---|---|---|
アームの長さ | 600mm | 1,000mm | |
回転中心からの搭載位置 | 250mm | 450mm | |
最大搭載質量 (*1) | 20kg | 10kg | |
最大遠心加速度 | 50G | 50G | |
最大加速度の時の速度 | 422.8r/min | 315.1r/min | |
速度範囲 | 1~430r/min | 1~320r/min | |
速度安定性 | 速度変動±0.1r/min以下 | ||
電源電圧 | 三相AC200V |
(*1) 高速回転を行うので、回転中心において正確に重心バランスをとる必要があります。供試品と治具等を合計した質量が1kgの場合、反対側の同じ位置に1kgのカウンターウエイトを載せます。両方を合計した質量が最大搭載質量を超えないように選定してください。
遠心加速度ドライブ | 供試品の回転中心からの距離、遠心加速度、回転方向を指定してドライブする。ドライブ中に加速度を変更できる。 |
---|---|
速度ドライブ | 速度と回転方向を指定してドライブする。ドライブ中に速度を変更できる。 |
コマンドドライブ | 遠心加速度ドライブ、速度ドライブ、停止時間などのコマンドを記述したファイル(CSVフォーマット)を読み込み、その内容を順に実行する。 ドライブ中に遠心加速度や速度が自動で変更できる。 |
設定機能 | 連続回転時間、加速度・減速度 |
ステータス表示 | 現在の遠心加速度と速度を表示する。動作状態などのメッセージを表示する。 |
ログファイル機能 | 運転データ(遠心加速度と速度)をファイルに書き込む機能。 |
PCとの通信 | RS-232C(付属のシリアルUSB変換器を使ってPCのUSBコネクタと接続できる。) |
対応OS | Windows11, Windows10 |
高速回転スリップリング | ・回転中心に高速回転スリップリングを組み込むことで、供試品への電源供給と、供試品と固定側装置間の信号接続を実現する。 ・高速回転スリップリングの極数:10極(1A/極) |
---|---|
緊急停止スイッチボックス | ・手元で素早く停止させるためのスイッチボックス。 (電源を遮断する非常停止スイッチは、危険なので使用しない。) |
安全カバー(円板タイプ用) | ・回転機構ユニットの周囲を覆う、安全対策用カバー。 ・底板に回転機構ユニットを固定する。 ・天板と側板は透明アクリルパネル(またはポリカーボネートパネル)で中が見える。 ・インターロック機構付き。(扉が開いているときは回転しない) ・オートロック機構付き。(回転中は扉が開けられない) |
安全フェンス(アームタイプ用) | ・回転機構ユニットの周囲を覆う、安全対策用フェンス。 ・アーム長に合わせたサイズを用意。 ・コンクリート床に、アンカーボルトで固定する。 ・安全カバーよりローコスト。 |
恒温槽対応(円板タイプ用) | ・回転テーブルが恒温槽に入れられる構造にする。 |
校正オプション | ・回転中心に、校正用ロータリエンコーダと校正治具が取り付けられる構造にする。 ・校正用ロータリエンコーダと校正治具を付属する。 ・出荷時に校正を行い、校正証明書とトレーサビリティ体系図を付属する。 |